<p>私たちはここの他に行き場所がないんです。
<br /> 「応援ありがとうございました」といってくれるたび、<br /> ああ違うんだよと思うのです。
<br /> ありがとうといいたいのはこっちなんだって。
<br /> (本書より)</p> <p>2019年1月27日。
お茶の間に激震が走った。
<br /> 国民的アイドルグループである嵐が記者会見を開き、<br /> 2020年末をもってグループの活動休止をする、と発表したのだ。
<br /> そのとき私たちは、彼らから受け取っていたものがいかに大きかったかを知った。
</p> <p>今年、結成20年目を迎える嵐。
<br /> これからもずっと変わらない存在だと、いつからか錯覚していた。
<br /> しかし彼らは、こんなにも人生を明るくしてくれた。
<br /> そして彼らは、こんなにも大切なことを教えてくれたのだ。
</p> <p>男性ファンの著者が嵐に救われきた人生を通して、メンバーひとりひとりの素晴らしさと魅力を綴る。
</p> <p>◆「僕は大野智を見て我が余生を真剣に考えるようになった」<br /> ちょっとだけ晴れ晴れとした顔で会見に臨んだ大野くんを見られて、<br /> 私は本当によかったし、幸せな人生だなあと羨ましくもなったのです。
</p> <p>◆「器用貧乏でいいと教えてくれたのは櫻井翔だった」<br /> これまでの自分の経験を活かせることはないか。
器用貧乏を活かせる場所はないか。
<br /> そして出した答えが、ニュースキャスターでした。
</p> <p>◆「相葉雅紀を見ると涙が出てくるのは、彼が愛を浴び過ぎて育ったからかもしれない」<br /> 相葉くんが持つ人を愛する才能は、自分で獲得したものではなく、<br /> 豊かな家族の愛情が育んだものだったのです。
</p> <p>◆「子どものように手を振る姿を見て、僕はやっぱり松本潤が好きだと思った」<br /> 松本くんはいつもコンサートの冒頭で「俺がお前らを幸せにしてやるよ」といいます。
<br /> だけど最後のあいさつでは、丁寧な言葉でファンへの感謝の言葉を紡いでくれます。
</p> <p>◆「二宮和也は僕にそのままでいいんだよといってくれた」<br /> モテるというのは広く愛される人のことで、自分はそうではないからと。
<br /> わかる人にだけわかってもらえればいい。
それが彼のポリシーですもんね。
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